前回「住宅資金」「教育資金」「通信費」の削減を中心に紹介しました。
これらの固定費用は多くの家庭が払っていて削減か取り組みやすいです。
今回は、少しハードルを上げ多くの家庭が払っている残りの固定費用「保険」「水道光熱費」「自動車費用」の節約方法・考え方を紹介します。
特に保険については、多くの人が無駄に払いすぎている項目であるため、注意が必要です。
保険料の節約

保険には「生命保険」「医療保険」「損害保険」など様々ありますが、保険と言えば「生命保険」「医療保険」をイメージする人が多いのではないでしょうか。
しかし結論から言うと、大半の人に民間保険は不要で、すべての人に医療保険は不要です。
なぜなら日本では大半の人が「国民年金」という生命保険機能も持つ保険に加入させられているからです。
その他、民間保険に加入すべきでない理由は様々あります。
生命保険
生命保険は、販売者が手数料を荒稼ぎできるため、加入者が非常に多いです。
保険セールスに銀行金利と比較して「年利3%」「元本保証」等という売り文句で、投資型・貯蓄型の生命保険を勧められたことがある人も多いのではないでしょうか。
その結果、日本国内での生命保険の加入者は約8割と言われています。

しかし民間の投資型・貯蓄型の生命保険を購入する人は確実に貧乏になる行動をしています。
投資型・貯蓄型の生命保険は、保険会社だけが儲けるために作られた粗悪な金融商品だからです。
保険会社は、少なくない金額を被保険者から集め証券投資に回し、僅かな金額を被保険者に返すことで利益を上げています。
生命保険加入者全体の平均月額保険料は約3万円と言われています。
そして生命保険であれば10年以上は資金を塩漬けにしておく必要があります。
例えば米国を代表する株価指数S&P500は平均で年間約10.7%の上昇率を記録しています。
月3万円(年間36万円)を複利でS&P500に10年間運用した場合、投資元本は933,747円で利息573,747円が獲得できる計算になります。
一方で民間の投資型・貯蓄型の生命保険を購入してしまうと、せいぜい元本の3%、原本100万円でも獲得利息は3万円が関の山です。
この「57万円-3万円=54万円」を獲得し荒稼ぎしているのが生命保険を販売している会社です。
余剰資金があるのに投資機会を逃す(=投資型・貯蓄型の生命保険を購入する)。
このような貧乏になる行動をしていて、お金を貯める・増やすことができるはずがありません。
これが生命保険を購入すると貧乏になる理由です。
しかしながら「一人で家族を養っている。もし自分に何かあった場合、家族の生活が不安」という悩みを持っている人もいるでしょう。
その場合は「最低限の掛け捨ての保険」に加入しましょう。
掛け捨ての保険なら月1,000円前後で加入、何かあった場合は1,000万円以上の保険金が入るものが多いです。
そして最低限の掛け捨て生命保険に加入したら、余剰資金で運用に回せばよいのです。
保険と投資を混ぜるからお金が貯まらないのです。
むろん独身者には生命保険は完全に不要です。
もし加入しているのであれば、すぐに解約することをオススメします。
医療保険

医療保険の代表例は「がん保険」ですが、がん保険も全ての人に不要です。
保険会社は「生涯で、がんに罹患する確率は2人に1人」と恐怖を煽りがん保険販売していますが、結局がんに疾患するのは平均寿命近くだからです。
万一がんで治療費が高額になったとしても、日本の健康保険制度には高額医療制度があるため、月10万以上医療費で掛かることはありません。
損害保険

損害保険には「火災保険」「自動車保険」など様々ありますが、これらは「生命保険」「医療保険」とは異なり必要な保険です。
火災保険
火災保険は、家が火事や地震などで損害を受けた場合に補償が受けらえる保険です。
火事や自然災害で建物に損害が出る事は、誰もに起こり得るため、火災保険は加入しておく必要があります。
賃貸の場合は、情報を集めたうえで大家さんに交渉しましょう。
持ち家の場合も、ネットで比較し見積もり、場合によっては乗り換えを検討すると良いでしょう。
自動車保険
自賠責保険・共済の加入は、自動車やバイクを持つ人すべての義務です
しかし、もし大事故を起こし相手を死亡させた場合、補償額は数上限がありません。そのため自賠責の任意保険は、無制限の対人対物のものに加入すべきです。
車両保険は加入するかしないかで大きく保険金が変わります。一方で自動車は乗れば乗るほど劣化するものです。そのため車両保険は補償から省くことをオススメします。
以上から、自動車保険(自賠責)は「対人対物は無制限に変更」「車両保険は不要」という結論に至ります。
とはいえ見直しは必要です。勧められるがままに加入した保険ではなく、補償内容を見直し、ネットでお得な保険に乗り換えましょう。
また、何より自動車は所有しない努力を最大限する必要があります。
交通網が発達している地域での車は嗜好品。金食い虫以外の何物でもないです。
水道光熱費の節約

水道光熱費は、必要不可欠なコストですが、少し工夫すれば費用を抑えることができます。
「電気代」「ガス代」に分けて紹介します。
電気代の節約
電気代を下げたいと考えた時、先ず思い浮かぶのは「無駄な電気を使わないこと」ではないでしょうか。
しかし、ストイックな電気代の節約はストレスに直結しますし、家族がいれば家族の協力も必要になります。無理な電気代の節約は、長続きしません。
そこでオススメの電気代の節約方法は、電力会社の変更です。2016年4月1日、電気の小売業への参入が全面自由化された為、消費者が自由に電気会社を選べるようになりました。
電力会社は、会社により特化している部分が異なるため、電力会社をすることで安くなる事があります。
先ずは現在支払っている電気料金を把握し、電気会社をネット検索してシミュレーション。乗り換えはネット契約で簡単にできます。
電気会社を乗り換えれば月1,000前後の電気代節約が見込めます。
ガス代の節約
ガスには、都市ガスとプロパンガスがありますが、一般的にプロパンガスは都市ガスに比べて高額です。
というのはプロパンガスは、ガスボンベの管理費用、輸送代などが掛かってくる上に、ガス業者が価格を自由に設定できるシステムになっている為です。
電力会社やプランを見直すだけで、2,000~3,000円安くなる場合もあるので、面倒くさがらず確認してみましょう。
電気代についてもガス代についても、ネット検索して変更を検討しましょう。
自動車費用の節約

自動車は、先ず本当に必要なのか考え、可能な限り所有しない努力をしましょう。
車は所有しているだけで様々な固定費用が掛かります。
車を所有で掛かる費用は、車両代・駐車場代・保険代・車検代・自動車税・ガソリン代・その他の維持費用を考えると月額6万円程と言われます。
車は所有しないに越したことはありません。
考え方によってはレンタカーやカーシェアリングの車を適宜利用した方が安く済みます。
車を所有しなければ自動車保険(自賠責)も必要なくなり自賠責の対人対物保険(無制限)も不要になります。
どうしても車が必要ならば、燃費の良い中古車を購入する事をオススメします。
固定費を節約・削減のまとめ
前回は「住宅資金」「教育資金」「通信費」の節約方法について、今回は「保険」「水道光熱費」「自動車費用」の節約方法を紹介しました。
日本には優秀な国民皆保険がありながら、生命保険に加入している人が全体の8割と言われています。これは日本国民の金融リテラシーの低さを物語っています。
特に貧しい家庭ほどローンで持ち家を購入し、高い生命保険に加入し、自動車を所有しています。これではいくら収入が増えても、お金持ちにはなれません。
お金持ちになる為には、支出を減らし収入を増やし、投資でお金にも働いてもらうシステムをつくる事が不可欠です。
その第一歩として固定費の削減は必須項目です。
固定費は決して侮ってはいけません。
先ずは固定費用の贅肉を全力で落とすため、今回紹介したような削減を実践してみてください。


